有松・鳴海絞りのスズサンは、絞り染めのワークショップなどを通じて伝統技術への理解を深めるとともに、現代の暮らしの中に生きる〝手仕事の価値〟の発信に取り組んでいる。
その一環で10月5日に開催された「有松天満社秋季大祭」に合わせ、体験施設「スタジオスズサン」で特別ワークショップを実施した。
同企画は有松の伝統技術と現代の感性を結び、物作りをより身近に感じてもらうことを目的にした。国内外から計14人が参加し、職人の指導のもと絞り染めの工程を体験。模様の出方や色の重なりに一喜一憂しながら、手作業で生まれる唯一無二の表情を楽しんだ。
ワークショップ後は名古屋市の文化財に指定されている町内の山車の見学や、地域の食材を使った弁当を楽しむなど有松の歴史と文化にも触れた。