縫製工場のサンワーク(岐阜市、浅野勝三社長)は「アンリアレイジ」(森永邦彦)のパリ・ファッションウィークのショーに同社のミシンオペレータ―を同行させた。同社は今年3月のパリ・ファッションウィークのショーにもミシンオペレータ―を同行させており、今回で2回目。
【関連記事】26年春夏パリ・ファッションウィーク ペプラム、ボーンで揺れ動く
同行したのは中島智香さん。幼少期からミシンで物作りをするのが好きで、名古屋ファッション専門学校卒業後、20年4月にサンワークに入社し、ミシンオペレータ―として働いている。23年に婦人子供既製服縫製作業の技能検定2級に合格。来年は1級を受験予定の若手のホープの1人。パリではコレクションピース3着を丸縫いし、パーツ縫いを含めて15着前後の縫製に携わった。生地裁断なども行った。「ハードだったが、こういう世界もあるんだと、良い経験が出来た。楽しかった」と中島さん。
同社のグループ会社でODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業のサンエースは、かねてからアンリアレイジとの取り組みが深い。浅野社長は「若手が世界の物作りのレベルを知る良い機会」とショーに同行することの意義を語る。