シキボウが快適性をうたう新素材・加工を発表した。V&Aジャパン(大阪市)の生分解性ポリエステル「クラフトエボ・リーテ」を用いた高通気素材「アゼック」や、汗臭の原因菌の増殖を抑制する加工「汗ドライデオ」、特定タンパク質低減加工「ケアウォールエージー」を出した。
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アゼックはシキボウを象徴する機能素材の一つ。V&Aジャパンと協業し、原料にクラフトエボ・リーテを活用した。綿と複合した生地を主にユニフォーム用途で提案し、製品回収後はV&Aジャパンの堆肥(たいひ)場で資源利用する仕組みも合わせて訴求する。
汗ドライデオは発汗後の衣類から発生する汗臭の原因とされるマイクロコッカス菌の増殖を抑制するという。加工生地の販売だけでなく、製品OEM(相手先ブランドによる生産)にも対応する考え。

ケアウォールエージーは、繊維上のスギ花粉の表層やコナヒョウダニのふんおよび虫体といった特定タンパク質を低減する加工。機能加工繊維製品の証しである「SEKマーク」の「特定タンパク質低減加工」マークを付与できる。寝装品用途を想定する。