繊維リサイクルの鈴六(愛知県岡崎市)は古着を回収・選別し、リユースやウエス(工業用ぞうきん)、フェルト材料に振り分ける。リユースは約50%。その大半は東南アジアへの輸出だ。岡崎市は反毛の産地で、周辺には反毛工場やフェルト工場が並ぶ。同社も「反毛の鈴六」と呼ばれる地域の有力な反毛業者だった。5代目として社長を継いだ鈴木和人さんは、その現状に危機感を持ち、反毛からリユースへと事業の核の転換を進めた。
(神原勉)
【関連記事】鈴六、古着の再資源化を促進 輸出を中心にリユース50%
家業を継ぐため29年務めたワールドを退社し、9年前に当社に入りました。収集した古着を反毛にし、ウエスやフェルト材料として出荷していました。岡崎を中心とした西三河地区は自動車産業が盛んで、カーシート用のフェルトを製造する工場が多く、大規模な工業地帯を背景にウエスの需要も大きい。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!