広島の平和記念公園周辺に店を構えるレディス主力のセレクトショップ「SuKiMa」(スキマ)は、国内生産を重視した服作りをするブランドを中心に提案している。広島市内の繁華街で、セレクトショップの店長として雇われていた赤松賢生さんが独立し、14年5月にオープンした。上質な服を求める40代以上から特に支持を集めており、中には70代後半の顧客もいるなど客層は幅広い。
白とウッドを基調とした店内には、「アシードンクラウド」「アトリエナルセ」「ススリ」「ホームスパン」など20ブランドが揃う。主にアパレルで、一部バッグや靴も販売している。レディス品番が9割だが、ユニセックスで着られるアイテムも買い付けている。赤松さんは「国内生産で、商品の価格と価値のバランスが取れているかを基準にセレクトしている」と話す。平均価格帯はワンピースが2万~10万円、コートが3万~13万円ほど。幅広い価格で提案し、「高い物しかないから行けない」という状況を減らしている。
オープン以降、売り上げは毎年前年を上回っているという。ECもしており、店頭とECの売り上げは半分となっている。閑静な住宅街にあるビルの2階で店を構えていることもあり、来店客の気持ちがほぐれるような接客にも気を付けている。「気持ち良く店から出られることを大切に、必ず声を掛けるようにしている」。車での来店も多いことから、「平和記念公園が見えて、緑と川がある」駐車場付きの建物を条件に、移転も検討している。