9.11後の再開発ビルにフレンチグルメマーケット(杉本佳子)

2015/04/23 00:00 更新


 9.11同時多発テロ後の復旧工事はいまだに行われているが、それと同時進行で新しい店も次々オープンしている。



ブルックフィールドプレイスの周辺はまだ工事中のところが多い


 昨年6月、ブルックフィールドプレイスにオープンしたフードコート「ハドソン・イーツ」を紹介したが、その真下に3月末、新たにフレンチグルメを集結した「ル・ディストリクト」がオープンした。ファッション系の店もこの春、続々オープンしている。



ブルックフィールドプレイスのハドソン川側の外観


中央にあるイートインの1つ。肉料理がメイン


私が頼んだ腸詰のお料理。シンプル!


 ル・ディストリクトのイートインはクレープ、サンドイッチ、ステーキなどがあるが、全般的に肉が多い。
ベジタリアンの人が来たら食べるものは結構限られるのでは?という印象だ。ステーキも美味しそうだったけれど、お昼からステーキはちょっとヘビーかな~と思い、腸詰の料理をトライしてみた。

 アップルソースとポムフリットがついて12ドル。タックスとチップを加えたら15ドル! この量を考えると、やっぱりニューヨークのランチは高い! パンがついてきて、なんとかお腹がもつボリュームになった。

 イートインのスペースの周囲には精肉、鮮魚、チーズ、スイーツの専門店に加え、豊富な種類のマスタード、オイル、ケチャップなどが並ぶ。仕事が終わったら、ここに立ち寄って夕飯の買い物をすませることも可能だろう。



一見野菜ジュース?と思ったこちらはケチャップ!


食用オイルも種類が豊富!


さまざまなマスタードがずらり。見ているだけで楽しい


鮮魚の他、精肉やチーズ、スイーツの店もある


 何でフレンチなのかは定かでないが、ニューヨークには、「イータリー」というイタリアンのグルメ食材を集結し、イートインのスペースもある大きな店がある。

 ル・ディストリクトはイータリーより小規模だが、1つの国の高級食材を並べイートインのスペースもある点、お洒落で楽しい雰囲気を出している点では、似たコンセプトといえるだろう。

 私はイータリーができた頃から、日本食でも同様のことがニューヨークでできるはず! と思っているのだが、フランスに先を越されてしまった~。同様のことを日本食でやっても、きっとウケると確信している。

 

ランチをいただいたレストランバー。ハンバーガーやステーキ、ソーセージ料理など、やはり肉が多い


フランスといえばやっぱりクレープ!


 ファッション専門店に関しては、このル・ディストリクトの向かいにトリーバーチ、バーバリー、サルバトーレフェラガモがオープンした。トリーバーチのそばには、グッチが建設中だ。

 セオリー、マイケルコース、ダイアンフォンファーステンバーグ、ポールスミス、Jクルー、ヴィンス、ルルレモンの並ぶセクションもある。



センスのいい花屋さんも加わることで、お洒落感と楽しさがアップする


バーバリーの向かって右にはトリーバーチがオープンした


ちょっとしたショッピングモールになりつつある


 その店がある通路の天井は天窓になっていて、高層ビルに囲まれていながら自然光が入る。



マイケルコースなどがある通路の上は、天窓になっている


 ハドソン川側に出てブルックフィールドプレイスの上方に目をやると、いかにもマンハッタンという感じの摩天楼がそびえ立つ。

 ハドソン川沿いでは、ランチをとる人たちのくつろぐ姿が目に入る。もう9.11のようなことは起きてほしくない。この平和なひと時がずっと続きますように、と願わずにはいられない。



その上を見上げると、迫力のある摩天楼が目に入る


ブルックフィールドプレイスの前のハドソン川沿い。天気のいい日はちょっとした憩いの場になっている



89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッシ ョンビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで 20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜 更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダム に紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ



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