現状はウィメンズの売り上げがほとんどだが、メンズサイズも豊富に揃えた
韓国発の「アモーメント」を輸入卸・販売しているスタジオAMTジャパンは10月31日、東京・表参道に日本初の直営店をオープンする。ブランドの美学を発信するグローバル旗艦店で、国際的に小売りを強化していく。
青山通りから路地に入った2階と3階の路面店。2階が売り場で、面積は約100平方メートル。入店は3階のギャラリースペースからで、来店客は初めにコンクリートを基調とした無機質な空間とカルチャーを体感する。オープニングに際してステンレス製ケースに入ったインセンスを製品化し、香りとオブジェのインスタレーションを披露した。
2階の売り場は、中央を大きな鏡で仕切り、周回しながら製品を手に取って見る。フルコレクションを扱い、日本では扱いの少ないメンズサイズも揃えた。
アモーメントは、クリエイティブディレクターのエムケー・リーと、弟で経営面を担うミョンス・リーが16年に共同設立した。エムケー・リーは空間デザインにも携わり、柔らかで構築的なシルエット、ミニマルな雰囲気が特徴。ウィメンズを主体にユニセックスでサイズを揃える。上質感のある素材を使いつつ買いやすい価格帯を強みに、輸出を伸ばしてきた。韓国で直営店を運営し、日本、中国、北米、欧州の数カ国に卸売りしている。日本市場はセレクトショップへの卸売りとともに自社ECが成長し、23年に現地法人のスタジオAMTジャパンを設立した。
