ストライプインターナショナルのサブスクリプション(定額制)型洋服レンタルサービス「メチャカリ」は、今春夏で有料会員が1万3000人となった。テレビCMでサービス認知度が高まり、5月に専用アプリのダウンロード数が100万を超えた。高単価商品が多い秋冬にはさらに伸びると見て、利便性をさらに高めて洋服サブスクリプションの社会浸透を目指す。
(疋田優)
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同サービスは昨年12月に有料会員が1万2000人になり、広告宣伝費を除いた事業利益は黒字化した。今春夏もテレビCMを打ち、「話題性・認知度は高まった」(澤田昌紀メチャカリ部長)。約1000人の有料会員増は「春夏物の低単価によるものが影響しているが、伸びは1.5倍ペース」とし、アプリのアクティブ率1.3%については「一般のサブスクリプションよりも高額な月額料金5800円がネック」という。
月額料金は変えずに、より有料会員を高めるため、今年度は3億円を広告宣伝費として追加する。より話題性を高めて、若い層を取り込み、新しい服を多彩に選べる利便性により特化していく。
扱うブランドは他社のものを含めて50(自社ブランド20)で、アイテム数は1万点超。会員レンタル期間は平均2週間と高回転しているのも特徴。ユーザーは新規客が7割、ストライプグループブランドの既存客は3割。ブランドをきっかけにした利用客は少ないため、服への関心が薄い層を取り込んでいく。
事業は会員の戸別配送が基本となるため、配送費コントロールも大きな課題。6月からヤマト運輸と返却時の配送利便向上で連携を始めたが、今後はドローン配送を含めた新物流連携も視野に入れる。
今後の事業計画では、数年後に有料会員20万人目指す。