店長の心に残るエピソード スタッフ編㊦

2017/12/09 04:30 更新


「店長として働いていたからこそ経験できた思い出エピソード」を聞いたところ、たくさんの熱い回答を寄せていただきました。

店舗運営や人間関係に行き詰まったとき、店長さんはどんな体験や言葉を、自分を成長させる糧にしてきたのか。アンケートの回答から、店長さんの心に残るエピソードの数々を紹介します。

(16年実施の全国の店長さんへのアンケート調査から)

◇全員から「辞めたい」と言われて…◇

店長になったばかりのとき、スタッフ全員から「辞めたい」と言われたことがありました。スタッフ全員でミーティングをし、自分の態度に、スタッフへの感謝の気持ちがなかったことを教えられました。

自分が常に店頭に立っているわけではないし、お店は全員で作っていくことに気がつき、スタッフの意見を出来る限り尊重するお店作りを目指すきっかけになりました。(東京・バッグ専門店のE店長)

スタッフの話を聞くことも大事と

◇自分が育てたサブは良きライバル◇

自分が店長のときにサブ店長だったスタッフが、今は店長に。仕事で彼のお店を訪ねたとき、「あまり来ないでもらっていいですか?」と言われました。

それは、自分が今の店長だけれど、あまり来られるといつまでも(前の店長を)超えられないからという意味だと、彼は笑いながら言っていました。うれしかったです。今でも、彼とは良いライバルだと思って仕事をしています。(愛知・カジュアル店のY店長)

良きライバルの出現はうれいことも

◇ 部下の成長こそがやりがい ◇

店長職を経験し、部下の成長が仕事の活力になりました。店長になる前は、自分の成長のことばかり考えて働いていたため、自分の部下に怒りをぶつけるだけの指導でしかありませんでした。

しかし店長になった今は、スタッフができることが一つずつ増えて成長し、お客様にも喜んでもらっている姿や、スタッフの笑顔を見ることがうれしく、自分自身を見直すきっかけにもなりました。(東京・カジュアル店のH店長)

スタッフの成長や笑顔はやりがいに

◇ 学生アルバイトとの面接で ◇

店長になり3カ月ほど経過した頃のこと。当初は良いお店作りに一番尽力していたのですが、慣れてくると絶対的な数字を指標に取り組むようになっていき、逆に結果がついてこなくなりました。そんな中、アルバイト面接で学生さんに「どんなことをしたいか?」と質問すると、「接客技術はまだありませんが、目の前のお客様にまず満足してもらえるように…」との答え。数字を追うのではなく、「お客様に喜ばれることを追い続ける」という原点を改めて、学生の子に気づかされました。(宮城・カジュアル店のN店長)



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