英グラスゴーで開催中のCOP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)に参加しているステラ・マッカートニーは、ケルビングローブ美術館・博物館でエキシビション「ファッションの未来:ステラ・マッカートニーとの革新的な対話」を開催した。マッカートニーは、英チャールズ皇太子が立ち上げた持続可能な市場のためのイニシアチブの一環で同会議に参加している。
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エキシビションには「ステラ・マッカートニー」でこれまでに使用してきたボルトスレッズ社の菌糸体から作られるレザーの代替素材「マイロ」や、海洋廃棄された漁網などを原料とする再生ナイロンのエヴァニュー社による「ニューサイクル」と「エコニール」が並んだ。展示を通してより自然にポジティブなファッション業界の可能性を発見するために未来に向けた行動を探求・推進することを呼びかけた。
マッカートニーは「今は決断の10年であり、私たちが決意を持って行動しなければ、どのような結果になるかはわかっている。自然にポジティブな投資やインセンティブを促進し、民間企業や政府のリーダーたちに行動を促すことができれば」と語り、ファッション業界における皮革や毛皮の使用中止に向けた署名活動を呼びかけた。
同展では、次世代の気候変動対策のリーダーや英国ファッション協議会などによるディスカッションも開催した。