原材料や染料、薬剤、各種エネルギー、物流などあらゆるコストが急騰している。綿紡績を主力とする企業は、原綿価格の上昇基調が続いていることも悩みの種。原材料などの輸入が一定量あり円安も響く。各社は継続的なコスト削減策に努めるとともに、顧客に対して適正な価格転嫁の要請などコストアップへの対応を進めている。
(小堀真嗣)
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「継続してコストダウンに取り組んでいるが上昇幅が大きく、急激。とても対応できないので価格転嫁をお願いしている」というのは、クラボウ代表取締役常務執行役員の北畠篤繊維事業部長。「今期(23年3月期)ももう一段の価格転嫁をお願いしなければならないと考えている」という。