新型コロナウイルス感染の終息が見えない。専門店向け婦人服メーカーは20年春夏物に始まり、進行中の21年春夏展まで大きな影響を受けている。消費者の新生活様式や新たなオンライン受注など、「以前の状況には戻らない」と考える企業もあり、展示会の在り方や生産など、新たな企業体制の構築を急ぐ。生産調整やオンラインの活用などで、「無駄が減り、効率や内容は良くなっている」という企業も出始めた。
(古川伸広)
新型コロナの再拡大などで、春夏物消化や秋物立ち上がりは当初の想定通りになっていない。特に東京の展示会は「ほぼ東京と近郊の県からの来場しかない」状況。仕入れができなった専門店が現物を求める動きもあるが、「そもそも通常より店頭在庫を抑える」傾向が強い。来春夏物の生産は前年の60~70%に抑える企業が多く、展示会の在り方も変えている。