ソスウのストリートブランド「マイン」は23年秋冬から、ディレクター神谷康司の名前を反映して「カミヤ」に名称を変更して再スタートした。8月5日には、1年前にオープンした東京・中目黒の直営店「ファーサイド」で新コレクションを先行販売するとともに、1周年のイベントを行った。
マインは、「メゾン・ミハラヤスヒロ」のデザイナーの三原康裕の監修のもとで16年春夏にスタート。神谷は、5年ほど前に販売スタッフとしてマインに参画し、18年にディレクターに就任した。
学生時代の古着屋通いが高じ、大阪の古着屋で販売を経験した神谷は、様々なファッションを通じてコミュニティーを築く人柄の良さが強みだ。マインを継承するなかで、ビンテージっぽさを出す加工やテキスタイルを一ひねりし、スポーツ要素やテクニカル素材を交えたストリートウェアを制作してきた。
「28歳の自分の世代が、どういった立ち位置にあって、何ができるか。今しかないエネルギーを大事にしたい」と神谷は話す。自分より若い世代は「自分らしさを表現できない人が多い」ことを念頭に、「アメリカンビンテージをベースに、ハッピーな気持ちを感じる洋服を提案していきたい。ファッションでつながることを実感してもらえたら」という。