【今日は何の日?】イタリアの名女優の服装の考え方

2017/09/20 04:22 更新


写真はイメージです

 1934年9月20日は、イタリアの名女優、ソフィア・ローレンの生まれた日です。この日、ローマで産声をあげています。その時の名前はソフィア・シコローネだったという。

 ソフィア・ローレンの名前を得たのは52年のこと。「海底のアフリカ」に出演することになり、ソフィア・ローレンの芸名にしたと言われる。撮影はティレニア海で行われた。役は船から海に飛び込むこと。しかし、これまで一度も泳いだことがない。正直に「泳げません」。でも、監督は背中を押して海に。実は海の中にダイバーを用意していたのですが。撮影が終わった時、ソフィアは水泳選手のようになっていたとのこと。自伝『生きて愛して』に出ています。

 ソフィア・ローレンの魅力を見いだしたのはカルロ・ポンティ。イタリア映画の敏腕プロデューサーだった人物。ある日、ソフィアはカルロ・ポンティに呼び出され「キミの鼻は高すぎる。整形するように」と告げられる。その時の答え。「私の鼻が高すぎるのは、自分でもよく分かっています。でも、この鼻も私の一部なのです。それを変えるつもりはありません」

 名声が決定的になったのは、57年の「島の女」。これを観た男たちは例外なく悩殺されてしまった。『タイム』誌は「彼女はコップ半分の水で、ハリウッドの主演男優を飲み込んでしまう」と表現した。男優たちはソフィアとは共演したがらなかった。スクリーンに映ると「食われて」しまうから。それでも、多くの男優と共演し、恋愛しています。ソフィア自身は服装について、こんな風に言っています。「着ているものを見れば、その人の個性がわかる。だから、服装からあなたに対する考え方が生まれてくる」と。(服飾評論家・出石尚三)

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