双日インフィニティはフランスのメンズカジュアルブランド「ヴィコント・アー」の総代理店契約を今年春に結び、日本での同ブランドの輸入販売を始める。百貨店のミドル層を主対象に来年の秋冬以降、本格的に店舗数を拡大する計画だ。
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ヴィコント・アーは05年にスタート。仏の貴族文化を背景に乗馬やポロ競技、セーリングなど、クラシックなスポーツをイメージしたビビッドな配色が特徴のカジュアルウェアで、モナコのサッカーチームやクラシックカーレースなどをスポンサードしている。仏本国ではパリなどに直営5店、百貨店コーナー8店を開設。欧州や北米、中東にも販売を広げている。今年から仏本国の運営会社がアルア社に代わった。
日本では12年から高島屋が輸入販売し、新宿店、大阪店、横浜店など6店にショップを構えた。既存6店のショップは今春に双日インフィニティが引き継いだ。高島屋以外の百貨店は大都市圏に絞り、18年秋冬から本格出店する計画だ。また、本国で進んでいるECは日本でも今秋にブランド公式サイトを開設し、強化する。小野浩平社長は「仏本社とはパートナーシップを深め、一緒に課題を解決していきたい」と強調し、「安易に日本市場に迎合せず、ヴィコント・アーが表現するパリの文化やスタイルを守り、個性的な商品を大人の男性に提供する」としている。
18年春夏はインポート商品のみを販売する。その後もブランドらしさを主張するため、7~8割をインポート商品とする。日本の気候・風土に合わせたニット製品などの中間アイテムや服飾雑貨は2割までにとどめる予定。主力商品のジャケットとパンツで過半を占める。ジャケットはエルボーパッチや付属使いなどが特徴で、アイコンとなるカラーパンツはゴルフ需要も多い。スポーツイベントなどと協業した商品も揃える。価格帯はジャケット3万円台後半~5万円台前半、ブルゾン2万円台前半~5万円台後半、パンツ1万円台前半~2万円台前半、シャツ1万円台後半~2万円台前半、ニット1万円台後半~2万円台後半。