83年創業で、アパレル製品へのシルクスクリーンプリント加工が主力のシルクマスター(静岡市)。当時23歳だった戸塚明社長が独学でゼロから成長させてきた。21年11月に新事業としてスケートボードデッキへのプリントサービス「シルクマスターSB」をスタートし、軌道に乗りつつある。
(森田雄也)
始めるきっかけは19年1月のことです。米ロサンゼルスのシルクスクリーン関係の展示会を訪れたときに、現代アート美術館「ザ・ブロード」を訪問したことでした。ジャンミッシェル・バスキアの絵画がスケートボードデッキにプリントされているのを見て、衝撃を受けました。100色以上の鮮やかな色彩でプリントされていたからです。明らかにシルクスクリーンではなく、インクジェットプリントなのですが、非常に仕上がりがきれい。インクジェットでもこのレベルのプリントが実現出来るのかと驚きました。