量販店の衣料品は、天候不順に見舞われたことから、20年2月期も売り上げの後退が続いた。今期も新型肺炎感染拡大に伴う買い控えの中でスタートしており厳しい想定で、改革の必要性はさらに高まっている。
(田村光龍)
前期の衣料品売上高は、最大手のイオンリテールで既存店ベースが前年同期比2.8%の減少となり、売り場の縮減を続けるイトーヨーカ堂も住居関連品と合わせたライフスタイル部門で全店8.0%、既存店4.9%のマイナスとなった。売上高などを開示している中では沖縄のサンエーが新店効果で全店ベースの増収を確保したが、ほかはいずれも減収となった。