アパレル在庫の買い取り販売、shoichi(大阪市)は廃棄衣料の買い取り、リサイクルサービスを本格的に取り組む。廃棄するよりも安く、環境にも良い事業と位置付ける。衣料品を廃棄してきたアパレル企業にとっては、廃棄費用がかからず、売り上げを得られるメリットがある。
【関連記事】shoichiが24時間営業の無人古着店に参入
リサイクル事業を強化するのは、ブランドの毀損(きそん)を防ぐため、廃棄される現実があることから。買い取った廃棄衣料は、ブランドタグ、洗濯表示を外し、ボタンやファスナー部分などを切り取り、パーツに解体して素材別に仕分ける。再利用できない素材のみ産廃業者に渡す。
ウールは再生業者に持ち込み、反毛してウールにする。その他繊維はフェルト製造会社で細かく砕いてフェルトにする。shoichiは国内に5000平方メートルの自社倉庫を持っており、年間約600トンのリサイクルが可能という。ウールやフェルト製品への加工過程も含め、同社が一元管理し、リサイクルの結果を報告する。