アパレル在庫の買い取り販売業、shoichi(大阪市、山本昌一社長)は、カンボジアに直営店を2店開き、在庫販売を始めた。売り上げの一部を現地のNPO(非営利組織)法人に寄付して社会に貢献する考えだ。東南アジアでは直営店を10店ほどにして、年間10万着以上を販売するという展望を持っている。
この事業の名称は「TASUKEAI 0 PROJECT」(タスケアイゼロプロジェクト)。カンボジアでは7月にプノンペン、9月にはシェムリアップに直営店「カラーズ」を出した。いずれも日本のレディスアパレルの在庫を販売する。価格は8ドルのワンピース以外は5ドル。日本ブランドを安く売る店としてアピールしており、プノンペンの店は顧客がつき始めたという。売り上げの3~5%を今後、寄付する考えだ。
山本社長は、たまたまカンボジアへ行く機会があり、現地NPOの人と知り合いになった。「バナナからバナナペーパーをつくる事業を行うNPOなどと出会い、感銘した」のがきっかけ。
今後、カンボジア周辺国にも直営店を出す構想を持っている。また、カンボジアに孤児院をつくり、いずれは現地の直営店に就職して、日本で働いてもらえる人が出てくればと山本社長は期待する。
同社はアパレル在庫買い取り業の大手で、18年7月期の売上高は13億円(前期比13%増)。