石原勇太が手掛けるジュエリーブランド「シハラ」が9月1日、東京・北青山に旗艦店「シハラトウキョウ」をオープンする。神宮前の「シハララボ」、大阪・南堀江の「シハラオオサカ」、東京・銀座の「シハラドーバーストリートマーケットギンザ」に次ぐ、国内4店目の直営店となる。
マウントフジアーキテクツスタジオが手掛けた100平方メートルの新店舗は、ミニマルな中に機能性を併せ持つ、シハラらしい空間となっている。
店内中央には、ジュエリーが並ぶ細い8メートルのガラス板を囲う形で、クリアなつい立てのようにガラスケースがそびえる。中庭に面したショップ側面もガラス張りで、無機質な印象の店内と樹々の緑が溶け合うような不思議な空間となっている。「什器で空間を遮りたくなかった」と石原。一部可動式の壁は鏡になっており、試着の際に目隠しにもなる。
中庭奥には離れのようなオルタナティブスペースを併設。シハラのフィルターを通した展示やイベント、接客にと様々に活用する予定だ。オープン時には、キプロス島出身で、ロンドンを拠点とするプロダクトデザイナー、マイケル・アナスタシアデスとシハラによるコレクションを展示販売する。なお、同スペースの背面の壁も可動し、広々としたキッチン付きダイニングにつながる。その奥の仕切りを開けるとオフィスだ。ショップとダイニングを仕切る扉は通常時は閉めて、スタッフの休憩室となるが、イベント時には開放してケータリングを並べることもある。スタッフもゆったりとした空間で働けるようにとの設計。


なお、14年にオープンした神宮前のシハララボはしばらく休業し、今後は実験的なプロジェクトを行うスペースとして不定期で営業する予定。