先日シブヤ109ラボで18~24歳男女400人を対象に「お金と投資に関する意識調査」を実施しました。調査結果からは、彼らがバランスのとれた安定した生活を求めている実態がみえてきました。
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2.2個の収入源
Z世代のお金に対する価値観には、生まれ育った時代背景が大きく影響しています。彼らは好景気を知らないまま、不安定な経済状況の中で育ち、今後にかけてもどのような未来が待っているのか分からない、いわば「正解のない時代」を生きています。
今の若者は安定を求めているとよく言われていますが、Z世代にとって「安定した生活」は誰しもが得られるものではないという世の中が標準であることを加味すると、当然のことのように感じられます。
日頃の生活においても、収入源・決済手段の両方で、安定を維持するためのリスク回避をしている実態が見られます。
彼らの主な収入源はアルバイトですが、勤務先も複数掛け持ちしている事例があるほか、ポイントによる収入や、フリマアプリの活用も一般的で、1人当たり平均2.2個の収入源を持っています。
彼らは将来の収入源についても〝分散〟させることを視野に入れており、「一つの仕事だけでなく、他のスキルも身につけるために副業がしたい」「収入源を分散したら新鮮味もあるし、働く場所も選べる。リスクも分散できそう」など、今後も収入・スキルともに複数に分散させて獲得することで、リスク回避を実現したいという意向が見られています。
また、使用する決済方法においては、ペイペイなどの電子決済の利用率が高まっており、収入源と同様に分散傾向が見られるものの、9割が現金決済という結果となりました。収入源を分散しているといえど、Z世代のほとんどは現在学生であることから、収入額が安定しているわけではないため、一番確実に支払える現金決済を主軸にすることで、彼らなりにリスク回避をしているのです。
「お金」の知識に関心
また今回の調査で「現代を生き抜くために必要だと思う能力や知識」を聴取したところ、「語学力」や「コミュニケーション力」を抜いて「お金に関する知識」と答えた人が約7割と最多となり、お金関連の知識に注目している実態もあります。
しかしながら、将来安定した生活を実現するために必要な知識であるとは感じているものの、実情として金融商品などに対する理解が及んでいないことに課題を感じているようです。
様々な知識や情報をSNSによって得ているZ世代ですが、お金に関する情報については「正しい情報かどうか」の判断軸を現状持ち合わせていないため、時には誤った情報が流れるSNSでの情報接触に慎重な姿勢が見られています。そのため、まずは信頼・安心して学べる場の創出や、正しい情報にアクセス可能な情報環境の整備が必要となりそうです。