EC支援のAMS(東京)は25日、SHIBUYA109エンタテイメントが運営するシブヤ109公式ECと商品・在庫共有連携プランを開始した。109ECで使われているAMSのECシステム「PRAMS」をブランドECサイトに導入。109EC向けに行うささげ(撮影・採寸・原稿)データをブランド公式ECと同期し、商品在庫共有まで行う。小規模ブランドのEC事業活性化、購買機会拡大、在庫効率化などオムニチャネル化を支援する。
同連携は、アパレル向けで定評あるAMSのECプラットフォームをブランド公式サイトに提供し、通常はブランド側が行う各ECモールへの商品データ作りをAMSが行い、商品データを109ECとブランド公式ECで同期する。
在庫もAMS運営倉庫に置いて109ECと共有、販売機会の拡大・在庫ロス防止を実現する。ブランド側の作業はサイト内のデザイン制作など一部に削減できる。
初の案件として、25日からレディスアパレル販売のグリッジが展開する「バックス」ECサイトで連携を開始した。6月にも1社導入が決まっており、年内には多ブランドが参加する。
小規模ブランドにとってEC業務は、サイト構築から日々の運営・管理まで業務負荷が大きく、体制整備や人員不足を含めて大きな課題。各ECモールとの商品連携にも一定人員が必要で、日々の更新作業が滞り、受注が伸びず苦戦するブランドも多い。
AMSはEC売り上げが小さなブランドにEC運営支援の機会を増やす。商品情報・在庫共有連携するSHIBUYA109エンタテイメントは、「これまで商業施設としてブランドをインキュベーションしてきた。今後は実店舗だけでなくEC事業も支援し、ファッション全体を活性化させたい」(澤邊亮オムニチャネル運営部渋谷運営部担当部長)とする。
今後連携ブランドのEC事業を高めるために、両社は共同でECセミナーを定期開催する予定。
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