【PR】リテールテックに臨むシャープの戦略

2017/04/06 06:00 更新


~デジタルサイネージソリューションレポート 2017 vol.1~
アパレル小売業で注目の、集客と売上アップに効果の出る施策

 シャープとシャープビジネスソリューション(SBS)は、「リテールテックJAPAN2017」(3月7~10日、東京ビッグサイト)に出展する。

 今回はデジタルサイネージを初出展し、POSなどシステム機器とともに店舗向けソリューションが揃う、シャープのワンストップソリューションを体感できるブースとなる。それは、システム機器と業務用ディスプレイ、二つの事業の連携を強化する取り組みの一端でもある。


 この要となるのが、SBSのビジュアルソリューションセンター(VSOLC)だ。業務用ディスプレイ事業でシステム設計から導入のプロジェクトマネジメント、運用支援までワンストップでサポートする体制は、さらにその役割を広げようとしている。

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サイネージとPOS揃って出展
アパレル店舗をイメージした展示も
「リテールテックJAPAN2017」


 リテールテックJAPAN2017のシャープブースでは、業務用ディスプレイを中心とするビジュアルソリューションと、POSやハンディターミナルなどのシステムソリューションが、初めて揃って出展される。ブースには店舗をイメージしたスペースも設け、店舗向けトータルソリューションを提案する。ショップの発信力を強化するマルチディスプレイサイネージ、サイネージのコンテンツ制作・配信サービス、アパレル専門店に最適なPOSターミナルなどを体感することができる。

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ビジュアルソリューションのワンストップサービスを支えるVSOLC

商談支援・システム設計から設置施工まで

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ビジュアルソリューション営業推進部
ビジュアルソリューションセンター参事
福原 哲氏


■商談の開始から最後の設置施工まで、ワンストップで対応

 
 SBSのビジュアルソリューションセンター(VSOLC)参事の福原哲氏は、デジタルサイネージ事業について「当初はディスプレイ単体(ハードウエア)からスタートしたのですが、やってみると奥が深い。営業の負荷がどんどん大きくなった」と語る。まず最初の提案段階から、導入後の設置イメージや導入による売り上げ拡大などのメリットをお客様に的確に伝える提案でなければならない。また、デジタルサイネージのソリューションには、ディスプレイ以外にも他社製品も含めたシステム設計・ネットワーク設計が必要だ。

 さらに、サービス部門の担当する設置・施工のプロセスは、効率的で高品質な作業と、徹底したスケジュール管理が求められる。これらすべてを、当該企業の担当営業マンが一人でこなすことは不可能に近い。そこで「営業とサービス部門の間をつなぎ、SE(システムエンジニア)のように、商談支援やプロジェクトマネジメントを横断的に実施するセクションとしてVSOLCが設置されました」(福原参事)。つまり、最初の提案から施工・稼働確認までワンストップでサポートするのが、その役割だ。

 現在では稼働後の運用支援にもその業務分野は広がり、コンテンツ制作や編集のサービスも本格化しようとしている。既に様々な業種向けにコンテンツを制作するサービスは個別に提供している。これを「e-Signageクラウドサービス」のオプションとしてパッケージで提供するのが、リテールテックでも紹介するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスだ。

 BPOサービスは、「e-Signageクラウドサービス」にコンテンツ編集と配信代行を追加したサービスだ。ユーザー企業は、コンテンツの素材と配信スケジュールを用意すれば、月額料金で利用できる。また、ディスプレイ、イーゼルスタンド、スティック型パソコンなどのハードにe-Signageクラウドサービス、回線サービスを組み合わせた「サイネージ・レンタルサービス」も好評だ。

 BPOサービスと組み合わせれば、大きな初期投資なしで試験運用が開始できる。短期間の利用でもOKなので、期間限定キャンペーンなどにも利用しやすい。また、リースと異なり、ユーザーが経費として処理できるのもポイントだ。

「リテールテックJAPAN2017」には、リテール企業向けに店舗をイメージしたサイネージの出展を行うが、「通常のショールームでは実現できない高さのある縦設置のマルチディスプレイや、40V型も登場したタッチディスプレイに加え、新サービスも紹介します」(福原参事)という。

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60V型ディスプレイを縦に6 面マルチ配置
( ドゥクラッセ 大丸梅田店)

47V型ディスプレイを6連に奥行きをみせる配置 (センスオブプレイス バイ アーバンリサーチ 心斎橋店)

47V型ディスプレイを6連に奥行きをみせる配置 
(センスオブプレイス バイ アーバンリサーチ 心斎橋店)


55V型ディスプレイを両通路が交差する位置に2台設置 (JINS おおたかの森SC店)

55V型ディスプレイを両通路が交差する位置に2台設置
(JINS おおたかの森SC店)


POSも開発・販売・メンテ一体でアパレル業界へ

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システムソリューション営業推進統轄部
システム機器営業推進部部長
川本忠則氏

 一方のSBSのシステムソリューション部門には、システム開発部門がありSEもいる。川本忠則システムソリューション営業推進統轄部システム機器営業推進部部長は「システム開発、販売、メンテナンスが一体となっていることがシャープの強み」であり「他社製品も含めたメンテナンスサービスが可能」(川本部長)という。シャープのPOSターミナルに他社ソフトをという要望にも、逆に他社POSにシャープのソフトをという要望にも応えられる。

 また、SBSは長年、米・HPのPOSの国内でのメンテナンスも担当している。HPのPOSは世界中で広く利用されており、ファッションも含めたグローバルブランドが日本でもHPのPOSを使いたいというケースが多い。こうしたグローバルブランドへの対応経験がSBSには蓄積されている。

 サービス体制も整備されている。シャープのサポーター企業も含めて、169カ所のサービス拠点が全国をカバーしている。24時間365日稼働のコールセンターもある。

 現在、新製品として台湾・鴻海精密工業とシャープが共同で企画・開発したPOSターミナル(RZ-E806、RZ-E606)の発売を予定している。ウインドウズ10搭載のタッチパネル式のこの機器は、スタイリッシュなツートンカラーで卓上・ポールマウント・壁掛けいずれも可能となっており、省スペース設置も可能。日本だけでなく欧米、アジアなどでもシャープブランドとして販売する予定で、グローバル展開の可能性も睨んでいる。

 「アパレル業界は市場開拓の可能性を秘めている」(川本部長)という。「今回の新製品は従来の当社製品にないスタイリッシュなデザインで、アパレルの店舗にもマッチする。これと先述の当社の強みを組み合わせて、アパレル企業向けの提案をしていきたい」(川本部長)。その開拓のため、ビジュアルソリューションとの連携を強め「ブランドイメージを発信する店舗」をワンストップで提案できるようにしようとしている。

 

POSターミナルRZ-E806/RZ-E606
(2017年5月より順次発売予定)

多様な設置スタイルが可能

ポールマウント(左)、壁掛け(右)
磁気カードリーダー、カスタマディスプレイ、 ポールマウントスタンドはオプションです



■ビジュアルとシステムをシームレスにつなぐ

 福原参事は「潜在的に大きな市場とみているのは流通小売業。中でもアパレル各社はブランディングを大切にしており、これを高めるツールとしてサイネージは有効と考えている。積極的導入・検討している企業が多い業種だが、まだまだ開拓の余地も広い」という。川本部長は、「サイネージでシャープとの信頼関係を築いているアパレルのお客様に、今回出展するPOSの新製品を提案し、『店舗丸ごと』『ブランド丸ごと』シャープに任せて頂けるようにしたい」と話す。

 アパレルに限った事ではないが、POSなどの店舗システムでは、大手企業との競合も激しく、なかなか商談に至らないケースも多い。しかし、ワンストップサービスの評価が高くシェアトップクラスの業務用ディスプレイ・デジタルサイネージ分野では新規開拓の実績も多い。「シャープとして、新規顧客との信頼関係を築くことがVSOLCの仕事でもある」(福原参事)。その信頼関係をシステムソリューション分野にもつないでいくこともVSOLCに期待されている。「そのための議論もシステムソリューション部門との間で始まっている」(福原参事)、「POSもサイネージも同じユーザー企業であれば同じ営業マンが担当するのが当社の強み。ユーザー企業にシームレスなサービスを提供していきたい」(川本部長)と二人はいう。

 リテールテックには、サイネージ配信管理ソフトで、POSのカスタマディスプレイの映像表示を管理できるサイネージと連携したソリューションも出展予定だ。

 まさにディスプレイのビジュアルソリューションとPOSやハンディターミナルなどのシステムソリューション、それぞれのワンストップサービスが、シームレスにつながる。

 アパレル流通小売業をサポートするワンストップソリューションの提供が始まる。

 

3月6日付シャープ様 新1案S修正分6

 

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