上海デサント、マンシングウェア強化

2015/06/02 06:25 更新


 【上海支局】デサントの中国法人、上海迪桑特商業(嶋田剛総経理)はゴルフウエアブランド「マンシングウェア」の販売に力を入れる。15年の売上高目標は前年比20%増。10店ほどの新規出店や中国で人気の若手俳優、黄暁明氏をイメージキャラクターに起用した広告効果などで増収を狙う。商圏を拡げるために、4月末に成都市に事務所も開設した。

 マンシングウェアは中国本土で販売を始めてから今年で21年目。14年末の店舗数は50店で売上高は前年並みだったが、不採算店の閉鎖により利益は改善した。今年は10店ほどの出店を目指し、現在の店舗数は55店(ゴルフ場のコーナー売り場を除く)。

 「高級百貨店は落ち込んでいるが、倹約令はいずれ終わるとも言われる。ショッピングモールやアウトレットなどの勝ち組にも出していきたい」(嶋田総経理)として、新たな出店先を見極めるとともに、ネット販売も検討する。

 このほど上海で開いたブランド60周年記念イベントには黄暁明氏が参加し、代理商やVIP顧客らがファッションショーなどを楽しんだ。

 上海迪桑特商業の14年の業績はスイムウエア主力の「アリーナ」の好調などで増収増益だった。15年も増収を計画しながら、将来に向けた投資を行っている。浙江省の競泳チームとウエア着用の契約を結んだほか、上海の飛び込みチームとも契約した。また各地のプールにアリーナの大きな広告を出し、ブランドの認知を広げる。アリーナはネット販売も好調でゴーグルやメンズパンツが売れているという。

 商圏を広げるため、4月末に四川省成都市に事務所を開設した。日本人社員1人が駐在し、成都や重慶市に出店する。アリーナは代理商があるが、マンシングウェアの店舗はない。今年1、2店の出店を目指す。将来は雲南省へも広げる考えだ。



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