仏「トリコット・ジーン・マルク」24年秋冬 高品質糸のニットアイテム

2023/12/20 06:28 更新


6色を揃える

 輸入卸のセムインターナショナル(福岡市)が輸入販売するパリのファクトリーニットウェアブランド「トリコット・ジーン・マルク」の24年秋冬物は、モヘヤ比率を上げた上質糸のアイテムを打ち出す。

 糸はイタリア製で、「従来17%だったモヘヤの混率を81%にまで引き上げた。耐久性を出すため、ほかにナイロンなどを使用」した。上質で発色性が良く、軽くソフトで暖かいニットアイテムを提案する。

 アイテムは天じく編みのクルーネックトップ、フーディー、カーディガン、ストール、ニット帽。色は白、黒、花のピンク、パープル、青、イエローを揃える。リサイクルウールを70%使ったクルーネックベスト、ケーブル編みのモックネックセーター、柄編みでメタルボタンのカーディガンなども揃える。価格は23年秋冬と同じ税抜き1万3800~1万6800円を保つ。

モヘヤの混率を81%まで引き上げた

 来日したメリック・バラティアン社長は、「軽さと手頃な価格を訴求していたが、軽くて暖かい高品質ニット製品として訴求」し、輸出を強化する考えだ。現在はEU(欧州連合)中心に販売し、アジアでは日本と韓国に輸出している。

トリコット・ジーン・マルクのメリック・バラティアン社長

 同ブランドは1972年に立ち上げた。糸はフランスとイタリアから調達し、島精機製作所の「ホールガーメント」編み機で長年生産している。セムインターナショナルは「売り上げも伸びている。品質重視のブランディングを図る」として卸売りを強化する。



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