《24卒就職意識調査》業界への就職希望者が90%超に回復 アダストリアが2冠

2023/06/30 14:00 更新有料会員限定


 繊研新聞社が24年春卒業予定のファッション専門学校生に実施した「就職意識調査」の結果がまとまった。ファッションビジネス業界は厳しい状況が続いているが、業界への就職希望者は90%を上回る結果となった。全体に前年と比べて順位の変化はあまりないものの、希望する職種で「ファッションアドバイザー(販売員)」と回答した学生が増えた。回答者数は全国1264人(男性287、女性966、不明11)。

 「ファッション業界への就職を希望する」学生の比率は、91.2%と前年より2.3ポイント上がった。20年実施から3年連続で低下傾向にあったが、4年ぶりの上昇となった。「希望しない」は1.7ポイント減の7.9%だった。理由は「別にしたいことがある」が最も多く、「留学」「帰国」「独立」なども目立った。

 就職する会社を選ぶ際に重視することは、「作っている商品・ブランド」「給与・待遇」が前年同様に1、2位となったが、回答者数に占める比率はそれぞれ約2ポイント減少している。3位「勤務地」と4位「企業の安定性」はそれぞれ前年より順位を一つ上げた。一方、「企業のイメージ」が前年3位から5位に落ち、5.9ポイント減の21%となった。

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