三陽商会 10ブランドで〝真の黒〟を追求 全社横断プロジェクトで開発

2024/11/06 10:59 更新


「ブラックオブブラック」シリーズは全10ブランドから1型ずつ販売する

 三陽商会は「マッキントッシュロンドン」「ポール・スチュアート」などメンズ、ウィメンズの10ブランドから、〝真の黒〟を追求するシリーズ「ブラックオブブラック」のコートとブルゾン全10型を、全国の百貨店と直営店、自社ECサイトの「サンヨーオンラインストア」で販売している。

(坂入純平)

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 全社横断プロジェクト「商品開発委員会」で、黒に染めにくいナイロンをはじめとした合成繊維に着目した。真の黒を実現する生地の開発のためセーレンと研究を重ね、約2年かけて商品化した。染料や加工と相性の良い糸を選定したうえで特殊な染色技術と加工法を使い、通常の黒よりも濃く深みのある色に仕上げた。

 24年秋冬は5種類の生地を作った。大きく分けると、ナイロンのタスランとポリエステルのタフタがある。それぞれの服の特性に合わせ、1~3層構造などにした。生地の裏面にフィルムを貼り合わせるラミネート加工をし、透湿防水機能を加えたものもある。

 メンズのマッキントッシュロンドンの定番コート「ダンフォード」や「サンヨーコート」の「青森ダウン」など。税込み5万5000円~21万3400円。

 11月12日まで同社が運営するセレクトショップ、ラブレス青山、ラブレスニュウマン横浜、ラブレス天神では、各ブランドのブラックオブブラックを展示販売している。



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