自社の販売員に縫製技術を習得させる動きが広がっている。店頭で簡単な修理や裾直しに対応できるようにし、顧客の満足度を高める狙いだ。販売員の「多能工化」により、リアル店の価値が高まると同時に、接客以外のスキル向上を会社が支援することで、人材の定着を促す効果も期待できる。
(大竹清臣、杉江潤平)
企業姿勢の発信
ゴールドウインは、リペアに興味のある販売員を社内で募り、手を挙げた2人を5月11日から7月5日にかけて、富山のリペアセンターに派遣し、縫製や接着などの研修を受けてもらった。8月からは、ミシンやプレス機を置く恵比寿の直営店のリペアカウンターで、曜日を問わずリペアの要望を受け付ける。研修に参加した鈴木知美さんは、「リペア技術を学べる機会をもらえたのは夢のようで、ありがたかった」と喜ぶ。
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