セール期の正価とセール品の併売強化

2015/06/02 06:16 更新


 高島屋大阪店は、5月下旬~8月下旬を四つのタームに分けて正価販売商品を投入する。阪急うめだ本店も、6月上旬と6月中・下旬の2段階で正価商品を新規投入、セール期の正価販売強化の一環としてセールも2段階に分けて実施する。両店とも、セール期でも正価商品を求める需要が高いと見て、セール期の正価品とセール品の併売を強化するもの。セール開始日も前年夏より約1週間遅らせる。

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 高島屋は、7月8日(前年は6月27日)からのセールで正価商品の販売に力を入れる。正価販売強化の一環として、5月27日から「涼感機能商材」「クールビズスタイル」をテーマにした高島屋と阪急阪神百貨店との共同企画約40ブランドなど婦人ファッションを中心に正価商品を投入した。

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 17日からは「真夏の新定番」としてワンピースやサンダルなど、セール初日となる7月8日からも「売れ筋定番」「お手ごろ価格」をテーマに、同29日から「モノトーン」「秋色」をテーマに正価商品を展開する計画だ。期間中のファッション部門の正価販売売上高は前年比5%増を見込む。

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 阪急本店は、夏のセールを7月8日からと15日からの2段階で実施する。前年夏の2段階方式のセールが成果を上げたため。前年夏は全体には1日開始だったが、ラグジュアリーブランドなどインターナショナルブティックゾーンは16日開始と分けて実施。

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 その結果、婦人服や服飾品の7月売上高が約20%増となるなど全館売上高は1~15日が正価で約5%増、セール売り上げ10%増、16日~月末が正価15%増、セール30%増と伸ばした。セール品と正価品の両方を購入する客も多いなど多様な顧客ニーズに対応できたためとみている。今夏も同様の手法で、7月全館売上高は5%増の計画。



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