通気性、抗菌などに着目
女児用下着企画販売のリュウアンドチィ(大阪市、横関加代子代表)は新規事業として、シカ科の動物、キョンの革を使った男性用下着「トラゾ」の販売を始めた。大手メーカーが手掛けないニッチアイテムとして開発。通気性、抗菌などの機能面で、肌に直接触れる素材として優れている点に目を付けた。
キョン革は日本、中国などで古くから装飾品や武具に使われてきた。トラゾに使うのは拭き物として使われる鹿のセーム革と同じ性能を持つもの。さらにアクネ菌などを抗除菌し、加齢臭や汗臭などを抑える効果もあるといわれる。しなやかで通気性もある。
商品はキョンの革を4枚使うショートボクサーパンツ(20万円)とTバック(5万円)。ギフト用としてTバックのペアもある。いずれも専用ボックス付き。色は黄、赤、黒がある。すべて受注生産で1、2カ月後の納品。
ナイロン・ポリウレタンのソフトパワーネット、綿・ポリウレタンのベア天じくを使うセクシーな下着もある。ショートボクサー、ビキニ、Tバックがあり、価格は3000円台から6000円台。色は黒が中心。クモの巣の刺繍をした特別商品は1万円以上だ。10月末までオーダーを受け、納品は来年3月になる。
代表の横関さんは大手インナーウェアメーカーでデザイナー、パタンナーを経験し、13年に独立した。