12月のファッション小売り商況 客数減、都心店は苦戦

2021/01/07 06:30 更新有料会員限定


 20年12月の専門店、百貨店のファッション小売り商況は、クリスマスや年末を控え、都心の商業集積地に多くの人出が見られたものの、直接売り上げには結びつかず、郊外立地の店舗が多い専門店は好調という構図が続いた。気温低下で冬物は前年より売れたが、中旬以降、新型コロナウイルスの感染者数が急増し、各社とも客数減に見舞われた。

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【専門店】感染拡大響く防寒物は動き

 ユナイテッドアローズの既存店売上高(EC含む)は前年同期比21.7%減。実店舗の既存店売上高は29.8%減だった。寒さが本格化した中盤以降、カジュアルのアウターが売れた。会員向け優待セールの実施を前年よりずらし、実店舗の客数は3割程度減ったが、値引きが減り、客単価はほぼ横ばいだった。

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