帝人、日揮HD、伊藤忠のRePEaT 中国にケミカルリサイクルの量産技術を供与

2023/02/22 07:59 更新有料会員限定


宮坂社長

 日本企業が持つポリエステルのケミカルリサイクル技術により、世界でのポリエステルリサイクルが大きく進むかもしれない。帝人、日揮ホールディングス(HD)、伊藤忠商事が1月末に共同で設立したRePEaT(リピート、東京)が、中国の浙江建信佳人新材料(建信佳人)とポリエステル製品のケミカルリサイクル技術でライセンス契約を結んだ。建信佳人は24年中に浙江省紹興市でリサイクル工場を新設。年産15万トンのケミカルリサイクルチップを生産する予定で、その量産をリピートのケミカルリサイクル技術やプラント設計、工程管理ノウハウが支える。

(高田淳史)

 建信佳人は、ポリエステルのケミカルリサイクルで世界の先頭を走る浙江佳人新材料(ジャーレンニューマテリアル)と同グループで精工集団が立ち上げた新会社。既存の佳人新材料は12年に精工集団と帝人が合弁で設立(帝人は19年資本引き上げ)し、年産約2万トン。ジャーレンには世界の有力企業から需要が集中し、「新工場で拡大するので協力して欲しい」と要請があり、今回契約した。

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