中国は世界有数のSNS大国であることはよく知られる。多くの情報がソーシャルメディア上で飛び交い、その情報をもとに消費行動が生まれる。いわゆる「KOL」(中国語で網紅)と呼ばれるインフルエンサーたちの存在は、企業の業績をも左右する。同時に、フェイスブックやインスタグラム、ティックトックなどは使用できず、独自のSNSが生活に浸透する社会でもある。そんな中国で広く利用されているのが「小紅書」(RED、レッド)。その利用実態と運用について連載で解説する。
(中国トレンドExpres編集長 森下智史)
中国版インスタ
レッドは13年にサービスインした、動画や写真、つぶやきなどを共有できる若者向けプラットフォームである。その機能性や、中心利用ユーザーの類似性から「中国版インスタグラム」とも呼ばれるSNSである。