【私たちはこんな人と働きたい】田原屋 若手が活躍、チャレンジできる

2026/03/13 05:30 更新


田原屋社長 甲斐直裕さん

 企業によって、社風や求める人材は違う。学生に、働く環境や働き方、魅力、特徴を丁寧に伝える取り組みや工夫を凝らし、選ばれる企業を目指している。コミュニケーションも大切にし、入社後も企業の土台となる人材が活躍、スキルアップできる環境を整備している。

多様な人材で企業の発展を

 総合衣料品チェーン専門店の田原屋(神奈川県川崎市)は、関東・甲信越エリアを軸に「ファッションプラザ・パシオス」の店舗拡大を進めている。事業拡大、企業を支える販売や店舗開発、商品部など、多様な人材を新卒とともに中途採用を積極的に行い、若手が活躍できる環境を整えている。企業のビジョンや魅力を甲斐直裕社長に聞いた。

 ――採用の状況は。

 26年の新卒採用は5人で、中途採用も行っています。新卒でも中途でも良い人材であれば、積極的に採用しています。

 バイヤーなど「何になりたい」と、志望を持っている人が多く、良いことです。ですが、自分の可能性や目標を絞らないでほしい。当社には総務や人事、店舗開発、販売促進、ECなど幅広い業務があります。好きなこと、やりたいことがあることは良いことですが、「何でもやってやろう」と、積極性とチャレンジ精神で広い視野を持ってもらいたいと思っています。

いろいろなタイプが在籍

 ――重視しているポイントは。

 会社見学や先輩社員とのコミュニケーションの場を設けています。店舗見学ではリポートを提出してもらっています。先輩社員は、学生に近い20代と懇親で、大変だったことやうれしかったこと、今の仕事内容などを素直に話しているようです。学生は入社後のイメージが浮かびやすく、キャリアアップも聞ける場になっています。

 社員は色々なタイプが在籍している方が、企業の土台となる。新卒に限ったことではないが、中途採用も積極的に行っているのは、違う環境で経験・学んできたことを当社の中で化学反応を起こし、企業文化に深みを出していってほしいからです。

 色々なタイプがいるから、色々な考え方や意見がぶつかります。似たような人材ばかりでは、違った選択肢がなく、発展がないと思います。

 学生は完成されているわけではない。だから、タイプや思考が違ってもよいが、仕事に対して「やってみよう」と前向きさが感じられることが大事だと思っています。短い面接の時間で、学生の全てを知ることは難しいので、やる気や元気な姿勢が感じられかを見ています。

適性を見て早めに次へ

 ――企業の魅力は。

 78期を迎えるなど、企業の継続と発展、歴史があります。半面、若手にも積極的にチャレンジできる環境があり、商品部では3分の1が30歳前後の若手社員が携わっています。単に商品をセレクトするだけでなく、売り上げ計画や在庫管理など、権限を委譲。歴史にあぐらをかくのではなく、若手にどんどんチャレンジさせていく環境を作っています。

 我々は小売業なので、まずは現場を知ることが大事です。入社後は全員、店舗に配属となり、適性を見て早め早めに次のステップに進んでもらう。店長など早めに経験しスキルを磨き、希望者は本部に異動できるジョブローテーションがあります。

25年にオープンした「ファッションプラザ・パシオス」川口駅前店

 ――研修制度は。

 二つの考えがあります。一つは社員としてのスキルを上げてもらうこと。店長でも困ったら「この人に聞ける」体制を整えており、OJT(現場教育)などでサポートやバックアップします。

 もう一つが社会人としてのスキルを身に着けること。決算書講座や不動産、株式・債権などの研修も行っています。生地や商品は自ら行うが、もう一歩先の視点に立ってもらうためです。職人肌の人材も大事ですが、ゼネラリスト的な視点を持った管理職を目指してほしい。社外の人と踏み込んだ話ができ、コミュニケーションが取れるなど、会社として研修できるものは教えていきたいと思っています。

■会社概要

  • 売上高:424億1500万円(25年2月期)
  • 事業内容:婦人・紳士・子供のファッション衣料、服飾雑貨、肌着、リビング用品を扱い、「ファッションプラザ・パシオス」を190店舗展開(26年2月末)
  • オリジナルブランド:トレンドスタイル「アピ」、今風カジュアル「サフューズ」、アクティブスタイル「スピーブ」、アウトドアスタイル「ピーコム」、アーバンスタイル「フォブル」、大人服「ラビモア」

(繊研新聞本紙26年2月13日付)

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