レディスSPA(製造小売業)のレイ・カズン(東京)は、23年秋冬に新ブランド「ReMIT」(レミット)を立ち上げる。
ウェブ限定商品のプロジェクト「フレームスレイカズン」のコンセプトを練り直してブランド化した。ターゲットを「ファッションが好きなママ」に改め、手持ちの服に取り入れることで華やかになるアイテムを提案する。
レミットは、18年にスタートしたフレームスレイカズンのメンバーを中心に立ち上げた。累計約5万枚を販売したラッフルスリーブのブラウスなど、ヒット商品を生み出してきた。メンバーには仕事と子育てを両立するママもおり、当事者としての思いを反映した忙しいママ向けの服を作りたいと考えた。
ブランド名は逆から「TIME」と読める造語。「限られた時間でもおしゃれを楽しみたい」との思いを込める。自分のために生活費を割きづらいママたちの生活にも寄り添い、手頃な価格帯にこだわる。中心価格はトップ4000~5000円、ボトム5000~6000円。
秋冬は、透け感のあるジャカードのバンドカラーシャツや胸元にフリルの付いたブラウス、細かなプリーツが入ったロングスカートなど、約50型を用意した。コーディネートのスパイスになるような華やかで映えるアイテムを揃える。デビューを記念して、ブランドロゴのデザインを手掛けたクリエイターのパントビスコさんとの協業Tシャツやトートバッグも企画した。
公式EC、ゾゾタウンをはじめとした一部ECモール、期間限定店で販売する。ママをターゲットにしたブランディングから、レイ・カズンの店舗では扱わない。
同社ではこの間、新規ブランドの立ち上げが続いており、今後も「スタッフが熱を持ってやりたいことを具現化していく」(足達成幸社長)としている。