ピッティ・イマージネ協会は12月4日、都内のイタリア大使館で「第107回ピッティ・イマージネ・ウオモ」の概要と、日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)とのパートナーシップ締結を発表した。
来年1月14~17日にフィレンツェで開催される第107回のテーマは「ファイヤー」。エネルギーの源をコンセプトにする。800ブランドが出展予定で、45%がイタリア以外からの参加となる。1万3000~1万4000人のバイヤーを含む2万人の来場者を見込む。新エリアとして「ニーズアップ・ランニングスペース」というランニングのライフスタイルにフォーカスしたスペースを設ける。ロンドンのニーズアップという店にフォーカスして健康的なライフスタイルを求める人たちのための商材を集める。
注目ブランドとして、チーフコミュニケーションオフィサーのラポ・チャンキ氏は「ゲス」や「ラグ&ボーン」などの米国ブランドやイタリアの自転車メーカー「コルナゴ」などを挙げた。ファン付きのユニフォームなどを手掛ける日本発の「ハイデザイン」にも期待しているという。
スペシャルイベントのコーディネーターのフランチェスカ・タッコーニ氏は、招待デザイナーとして「エムエム6メゾンマルジェラ」と「セッチュウ」を紹介。いずれも芸術性と日常性の共存、破壊と構築性に特徴があると語った。セッチュウは初のランウェーショーを予定。同席したセッチュウのデザイナー桑田悟史は、「日本と世界の橋渡しになりたい気持ちで仕事をしている。会社を立ち上げて4年でこのイベントに呼んでもらえて光栄」と語った。
ピッティ・イマージネとJFW推進機構とのパートナーシップに関しては、詳細は未定としながらも、①日本からの新規参入を広げたい②日本のエッジィーな視点を生かしたい③日本の新進気鋭の若手デザイナーに興味がある――というピッティ・イマージネ側の視点を明らかにした。JFW推進機構の古茂田博事務局長は「日本という素材を生かして世界に道を広げる。その道筋は多い方がいい。今後は資金調達を含めて有望なデザイナーを招くことも考えている」と語った。