電気の力で抗菌するポリ乳酸(PLA)ベースの圧電繊維「ピエクレックス」を製造販売するピエクレックス(滋賀県野洲市)は、同繊維の生分解性を生かす循環型ビジネスを立ち上げる。ピエクレックスを使った衣類の回収から、回収した衣類を分解するコンポストを各地に設置し、分解・堆肥(たいひ)化、植物の栽培までの仕組みを構築する。10月には同社に賛同し、仕組み作りに協力する自治体や大手アパレルなどとのパートナーシップを発表する予定だ。
(小堀真嗣)
PLAの特徴として生分解性が挙げられるが、「単に土壌に埋めるだけでは2、3年経ってもほとんど分解しない」(同社)と指摘。「適切な処理をすれば1週間でボロボロになり、1カ月あれば分解される」という。この間、分解に適切なコンポスト作りから堆肥化について実証実験を重ね、植物栽培、緑化事業にもつながるめどが立った。「素材の提供、製品作りにとどまらず、自然循環の仕組みも一緒に提案することでピエクレックスの需要に結び付けたい」考え。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!