「パーリーゲイツ」設立35周年 「加速」テーマに新機軸の製品・販促

2024/03/11 11:00 更新


新たに導入したリラックスサイズ

 TSIが、ゴルフウェアブランド「パーリーゲイツ」の設立35周年キャンペーンを展開している。定番品の刷新や新アイテム・シルエットの投入、日本産地をPRする下げ札の使用、アプリ上で進行するスタンプラリーなど、新機軸の製品と販促企画が目立つ。

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 「アクセラレイター(加速させるもの)」をテーマに35周年を記念したカラフルなシンボルデザインを打ち出し、35周年を盛り上げる。定番品の靴とバッグ、アクセサリーをリニューアル。靴は「ザ・シューズ」と新たな名称も付けた。ウェアではリラックスサイズを採用。ドロップショルダーで、身幅が広く、膝まわりにゆとりがあるなど、若者向けシルエットのウェアで、春物では全体の5分の1、夏物では半分を占めた。

 インナーアイテムにも本格的に着手。ワコールのコンディショニングウェアブランド「CW-X」と協業し、ゴルフ用ブラとブラトップを開発した。4月5日に発売するブラは、一般のブラジャーのようなきゃしゃで繊細な雰囲気がありながら、ゴルフ特有の動きにも対応する。

ワコール「CW-X」と共同開発したゴルフ専用ブラ

 日本の繊維産地に目を向ける施策も講じる。春夏では京都でプリントを施した製品に、京都の美しい風景写真を印刷した専用の下げ札6種を付けた。下げ札に印字されたQRコードを読み込むと、京都での染色工程を紹介するサイトに飛ぶ。

 販促面では、デジタルを駆使しながら、店舗に誘導するものを企画。アプリを活用したスタンプラリーでは、「『LINE』公式アカウントの友だち追加」や「新製品を身に着けてゴルフ場で撮影し、店舗スタッフに見せる」といったミッションを全て達成すると、限定品などの特典を提供する。

 パーリーゲイツは、1989年にスタートしたゴルフブランド。23年2月期の売上高は170億8600万円(派生ライン含む)で、国内のゴルフアパレルシェアで10%強を占めるとされる。



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