【パリ=小笠原拓郎、須田渉美】25~26年秋冬パリ・ファッションウィークは終盤、実力派のラグジュアリーブランドのコレクションが相次いだ。デザイナーの個性的なデザインを生かしながら、今シーズンは比較的にシンプルな表現が目立つ。
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ヴァレンティノのショー会場に入ると、薄暗く四角い空間になっている。真っ赤な床と真っ赤な壁を照らすわずかな照明に目が慣れてくると、四方の壁が無数のトイレの扉になっているのに気づく。ショーが始まると、その扉からランダムにモデルが登場して、またどこかの扉へと消えていくという演出だ。
レースのボディースーツやベアトップ、フレアスカートを重ねたレースのドレス。繊細でグラマラスなムードのアイテムが広がる。パンツスーツ、ファートリミングのブラックスーツなど、上質な素材感と構築的なシルエットも多い。

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