【パリ=小笠原拓郎、青木規子】24~25年秋冬パリ・ファッションウィークは、メンズライクなテーラーリングとフェミニンなアイテムを掛け合わせるスタイルが広がっている。かっちりとしたタキシードやテーラードジャケットに、マキシドレスやフレアスカートを組み合わせてコントラストを際立たせる。マスキュリン&フェミニンの新しい提案だ。ウールのスーツ地×サテンなど、素材の対比も鍵となる。
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ロエベは英国のアッパークラスの日常着を背景に、ジョナサン・アンダーソンらしいウィットを利かせた。それは英国のアッパークラスの日常着を素材やテクニックで拡大縮小することで生まれる新しい美しさ。ギャザードレープを寄せたドレスは、ウエストに太いベルトとバックルのディテール。ベルトのディテールは、実はベルトとしては成立しないメンズと共通するアクセサリーだ。
象徴的なピースは、キャビアビーズを散りばめた立体的な装飾のアイテム。英国のアッパークラスの邸宅に飾ってあるタペストリーのような装飾が、服や靴となって登場する。キャビアビーズで描かれる犬のモチーフのドレスや花柄のドレス、ブーツにもキャビアビーズの花柄をのせる。
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