24~25年秋冬欧州メンズファッションウィークは、その存在価値を巡ってポジショニングが揺らいでいる。セレブを招いてのマーケティングの場としてのファッションウィークと、セレブを一切招かずにクリエイションに執着する見せ方が混在し、両者の間で綱引きが行われている。セレブマーケティング優先で陳腐化するクリエイションに対する厳しい視線も生まれている。
(パリ=小笠原拓郎)
【関連記事】24~25年秋冬パリ・メンズ「GmbH」 分断への危機感込めて、10分にわたるスピーチも
テーマ、スタイル
シンプルなラインに収めながら、手仕事の技を取り入れたスタイルが広がっている。表面はフラットでミニマルなムードだが、そこにレリーフのカットアウト刺繍を入れ、ビジュー刺繍をしのばせる。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!