パル井上財団 11月に東西でロープレコンテスト

2018/10/24 06:25 更新


 パルグループの創業者一族が設立した公益財団法人のパル井上財団(大阪市、井上英隆代表理事)は11月、東西で「パル・ファウンデーション・カップ・ロールプレイングコンテスト」を初めて開く。服飾専門学校を中心に選抜された学生が、これまで学んで来た接客技術・知識を発揮するもの。コンテストを通じ、学生が販売の楽しさや面白さ、奥深さを実感し、提案スキルを磨いたり、日々のモチベーションアップにつながることを目指す。

 すでに書類による一次審査を終えており、11月9日に東日本(会場は渋谷のシダックスカルチャーホール)、16日に西日本(阪急うめだホール)で本戦を実施する。内容は、一次審査のテーマ「ヤングレディスカジュアルショップの提案」に沿ったもので、試技時間7分間。3項目の視点から企業およびメディア関係者からなる審査員が評価する。

 参加校は東京会場が武蔵野ファッションカレッジ、文化学園大学、青山ファッションカレッジ、中部ファッション専門学校、名古屋モード学園、東京モード学園、北海道文化服装専門学校、名古屋ファッション専門学校、文化服装学院の9校。大阪会場はディーズファッション専門学校、大阪文化服装学院、上田安子服飾専門学校、大阪ビジネスカレッジ専門学校、大阪モード学園、マロニエファッションデザイン専門学校、金沢文化服装学院、香蘭ファッションデザイン専門学校の8校。

 東西どちらもグランプリは各1人で、賞金10万円、副賞(パリ往復航空券)が贈られる。準グランプリは各1人(賞金7万円)、3位は各2人(賞金5万円)。

 同財団は13年に一般財団法人として設立され、14年に公益財団法人認定に。これまで日本人学生および外国人留学生に対し、奨学援助を行う事業を続けている。今回のコンテストは、ファッションビジネスや流通、マーケティングを専攻する学生にとって、これまで励みとなるような表彰制度が不足していたことがきっかけ。将来ファッションプロデューサーなどを目指す学生が、学んできた成果を発表する場を設けることで、ファッションビジネスに関わる専門知識と技術を有した人材、そして新たなファッションビジネスを構築できるリーダーの育成を目標にする。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事