世界各地の民芸を現代の生活に生かすことを目的に物作りや店舗運営を手掛けるアミナコレクション(横浜市)が昨年10月、東京・神楽坂に開いた「欧州航路」4号店店長。横浜の本店で約6年前にバイトから始め、1年ほど副店長を経験。コロナ明けで3年ぶりに出店した同店で社内公募に手を挙げて店長になった。
「欧州の長い歴史や文化に裏打ちされ、各地の生活習慣に根付き、現地で愛されている素敵な物を届ける店」で、店内は港町の船からの荷揚げ品の倉庫をイメージ。内装や什器に鉄のパイプや灰色の木材を使い、れんがやスペインで買い付けたタイルを壁に貼り、コンテナ風の木箱を床に置き、無骨な雰囲気を演出。各地の職人が作った欧州15カ国の雑貨や伝統的な民芸品を集積し、「欧州の雰囲気に浸れる」と人気だ。
「全ていとおしい」という商品はポーランドの「ポーリッシュポタリー」、英国「バーレイ」など陶器が充実。ベネチアやチェコのガラスのアクセサリー、イタリア「ルディ」のマヨルカ焼風プラスチックボトル入りせっけんなどコスメ、南仏で買い付けた生地で作ったバッグなど。
近隣住民、仕事や学校帰り、観光など幅広い客が来店。混んでも声掛けを欠かさず職人の思いや文化を届け、楽しい接客を重視。癒やされる店として顧客を増やし、職人の後継者作りに役立つことが目標だ。