〝推し活〟バッグの企画が増えている。背景にあるのはコロナ対策の緩和だ。ライブイベントが再開し、これまで以上に需要が高まっている。ペンライト専用のポケット付きトートバッグから、仕事用のあえてシンプルなタイプ、マスコットサイズの小ぶりなものもある。推し活ならではのニーズや悩みに対応したデザインを、各社が工夫している。
(相神優波)
イベントに参加するため長距離を移動する〝遠征〟用スーツケースを企画したのは「ジュエルナローズ」(エース)。「オタハピトローリー」はグッズを飾るように持ち運ぶことができる。「外出先でグッズを使って撮影を楽しむ文化がある」と、グッズ専用ポケット「推しが尊いスペース」を設けた。大きなうちわやペンライト、アクリルスタンドなどを収納できる。メッシュやクリア素材を使っているので、収納したものが見えるのがポイントだ。税込み1万9800円。
「&シュエット」(サマンサタバサジャパンリミテッド)の「推し事バッグ」は、販売本数約2万本越えの人気シリーズだ。21年にスタートし、シーズンごとに人気が広がっている。きれいなデザインで、イベント以外の場面でも使いやすい。トートバッグやリュック、財布など、種類を増やしている。人気の縦型ショルダーバッグは、正面はシンプルで裏面はクリアポケットになっている。ポケットの内部のクッションには直径57ミリ以下のカンバッジを約9個刺すことができる。取り付けやすいよう厚手になっており、スナップボタンで簡単に取り外しもできる。ホワイトやラベンダー、ベージュ、ブラックと色も豊富。1万1000円。