オンワードとストライプ 戦略的パートナーシップ開始

2018/07/03 14:28 更新


 オンワードホールディングス(HD)とストライプインターナショナルはファッション分野における戦略的パートナーシップをスタートする。百貨店向けのF2層(35~49歳女性)を主力とするオンワードHDと、SC向けのF1層(20~34歳女性)を主力とするストライプは、それぞれが得手とする分野を生かしたシナジーを発揮しながら、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などの共同利用を推進する。

 両社がそれぞれ運営する自社ECモール「オンワード・クローゼット」(オンワードHD)、「ストライプデパートメント」(ストライプ)に双方の基幹ブランドを9月上旬から相互出店する。オンワードHDが「23区」「自由区」「組曲」をストライプデパートメントに、ストライプが「アースミュージック&エコロジー」「アメリカンホリック」「コエ」をオンワード・クローゼットに出店。両社の顧客基盤を活用しながらオンラインでの共同販促を行う。

 実店舗での共同施策や、共同マーチャンダイジングも推進する。百貨店やSCなどにおける実店舗の集客力や販売力の強化のために、両社のビジネス基盤を活用した共同店舗開発や相互送客などの取り組みを行う。オンワードHDの強みであるグローバルな企画・生産体制のプラットフォームと、ストライプの商品企画力やマーケティング力を活用するなどして、両社の商品力の強化に向けた、共同マーチャンダイジングを推進する。また、将来的にはジョイントベンチャーの構築も視野に入れた、戦略的パートナーシップを強化する構えだ。

 今回の提携について、オンワードHDの保元道宣社長は「得意な流通や顧客層が異なるブランドメーカー同士がタッグを組んで、広い視野に立って新しいファッションビジネスモデルの創造にチャレンジできることにワクワクしている」とし、ストライプの石川康晴社長は「オンワードの主力3ブランドがストライプデパートメントに加わり、うれしく思う。今後、双方の強みを生かし、様々な合理化や新たな事業へ共に取り組んでいく」とコメントした。



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