沖縄の大型SC 店揃えの態勢整え、いよいよ実力発揮へ

2023/07/05 14:00 更新有料会員限定


2割増となったサンエー浦添西海岸パルコシティ

 観光が主要産業の沖縄。ダメージは大きかったが、コロナ禍の鎮静化に伴って大型SCも上向いている。インバウンド(訪日外国人)需要の回復には時間がかかりそうだが、各施設とも態勢を立て直しながら、地域からの需要を取り込むことに力を注ぐ。少子高齢化に悩まされる日本にあって、若年層が厚い人口構成、出生率の高さ、さらには唯一人口が増加している県としての市場性は魅力であることから、コロナ前あるいは渦中にも大型SCの開業が相次いでいた。それらが実力を発揮しようとしている。

【関連記事】沖縄唯一の百貨店デパートリウボウ “絞る・広げる・埋める”改革

人流の回復捉え

 那覇市の北隣の開発エリアで店舗面積7万8000平方メートルに250店を揃えるサンエー浦添西海岸パルコシティ(浦添市、運営はサンエーパルコ)は前期(23年2月期)、2割の増収となって全国のパルコの中でも最大の売り上げ規模になったという。沖縄本島中部でもやや北に寄ったイオンモール沖縄ライカム(北中城村、運営はイオンモール)は総賃貸面積8万6000平方メートルに230店が揃い、売り上げは前期の下期でみれば19年度とほぼ同水準になっている。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事