三備などジーンズ文化の変遷を紹介

2016/12/13 06:48 更新


 NPO(非営利組織)法人地域資源文化研究所(鈴木まどか理事長)は、「おかやまのジーンズ産業~備前・備中・備後の織物文化~」と題した展覧会を岡山シティミュージアムで開催した。

 会場では国産第1号から最新のニット調まで様々なジーンズを紹介。第1部ではアメリカで実用衣料から若者を象徴する衣料へ、そしてファッション衣料へと変化していくさまが当時の映画などを通じて紹介された。

 第2部では、岡山でジーンズ生産が発展した背景として学生服の産地であったことや、三備地区で戦前から藍のかせ染め糸を使ったデニムを生産していたことなどを紹介。伝統産業に基づく技術力があったからこそ、ジーンズ生産が発展したことを示した。また、70年代ごろの国産ジーンズアパレルのポスターなども展示。国産をアピールする最近の広告とは反対に、アメリカをイメージさせる広告が多く、時代の移り変わりを感じさせる。

 第3部では、洗いやレーザーといったビンテージ加工のジーンズを展示、ベルボトムやバギーパンツなどファッション化するジーンズを紹介した。

 鈴木まどか理事長は、「岡山にはジーンズに限らず、帆布やビニロン繊維など現代に通じる様々な織物、染色の歴史がある。こうした地域の良さを今後も展示会などを通じて発信していきたい」と語った。

歴史的なジーンズを多数展示した



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