デザイナーの小高真理が手掛けるレディスウェア「マラミュート」は23年秋冬から名称を「ODAKHA」(オダカ)に変更した。国内産地と協業して作るニットウェアのクリエーションをさらに発展させて、海外販路の開拓にも力を入れていく。
今秋冬は「赤をキーカラーにエネルギッシュなムードを意識した」という小高。ハイゲージニットで裾をボックスプリーツにしたノースリーブトップ、ウエストを光沢のある生地で切り替えたタックスカートなど、女性らしさが映えるシルエットに仕上げた。一方、オンブレチェックのキャミソールドレスなど小高がファッションに引き付けられた90年代のストリート要素を反映したアイテムもある。
キービジュアルは、写真家の小見山峻氏に撮影を依頼。オダカのローンチに際し、東京都内で写真の作品展示も行った。作品は、鏡を使ってアーティスティックに映し出し、「2人のモデルを起用し、マラミュートがオダカに出会うイメージを表現してもらった」。
中長期的なビジョンとして「ニットに特化したブランドとして、国内工場との仕事を続けながら、技術を残すことを大事にしていきたい」と小高。昨年、取引先の工場が廃業したことに伴い、一部のニット機を買い取り、別の工場に移管して物作りを続けている。