希ジャパン代表取締役CEO 白井良さん シャンパンのような日本酒で世界戦略

2024/07/10 12:30 更新有料会員限定


白井良さん

 シリアルアントレプレナー(連続起業家)として社会に役立ちたいという思いがある。「発酵というバイオテクノロジー(生物工学)で未来を作りたい」との強い思いから、国内で余っている米でシャンパンのようなスパークリング酒造りに挑戦した。酒造りは日本特有の文化であり、世界に広めるにはどうしたらいいのか、シリアルアントレプレナーの心にがぜん火がつき、「シロキモノ」として実を結んだ。国内外のトップクラスのホテルやレストランで高い評価を得た。「シロキモノは世界や地球環境を良くするアートだ」と言う。農学博士、アーティスト、デザイナーら様々な分野のエキスパートと組んで、米で作るスパークリング酒の世界戦略を聞く。

「発酵」文化で明るい未来創造

 ――シリアルアントレプレナーとして初めに何を。

 学生の頃から気候変動や温暖化など地球環境に興味を持っていて、興味を持てば持つほど、「未来」を悲観的に考え、自分も次世代の未来もどうなっていくのだろうと不安を持つようになりました。証券会社に勤めていましたが、地球環境課題を何とか解決したいと思って、25歳(06年)の時にバイオテクノロジーの農学博士と出会い、光触媒の技術を使った空気清浄機を開発して中国・深圳に会社を作って販売したのが起業の始まりです。

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