日本染色協会がまとめた22年(1~12月)の染色整理加工実績は、全素材・工程を合算した総量が15億5249万平方メートルとなり、前年比0.1%増で横ばいだった。コロナ禍で大幅に落ち込んだ20年以降、3年ほぼ同水準が続いており、量的回復が見えない状況だ。素材別ではナイロン長繊維織物が2ケタ減と失速した一方、毛織物は25%前後増加した。
(中村恵生)
国内の加工総量は13~18年まで18億平方メートル台を維持、19年は17億6000万平方メートル台と微減となり、コロナ禍の20年に15億1427万平方メートル(14.1%減)に落ち込んでから横ばいが続く。国内の染色加工業は一部大手で足元の稼働が堅調に推移するところがある一方、中堅以下の廃業や縮小も見られ、生産キャパシティーそのものがコロナ前とは異なっている。
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